動物に対する感性がとても冷静でそれでいて慈愛に満ちているのでとても読んでいて心地よいですし素敵な文章です。文鳥のブンちゃんに関するエピソードが読みたくて購入しました。小説『小鳥』を執筆されるにあたり、実体験となったブンちゃんにまつわる裏話(お迎えされるまでの経緯など)も、鳥飼いならばうんうんと頷けることばかりで親近感を持てたことが嬉しいです。 
 
私自身は幼少期は親がクリスチャンのため日曜日は教会へ通っていたので仏教の教えには疎いのですが鳥さんが教えてくれるというので手に取った本です。まあ、今はどちらにも属せず無宗教な自分ですが。キリスト教の教えとは真逆な内容にとっつきにくい部分も多いブッダの説法ですが読んでいるうちに、不思議なことに自然と心にストンと落ちてくる部分もありますね。日本人の感覚に合うというか....。愛をごり押し(神様ごめんなさい)するキリスト教の一方でとにもかくにも俗世など確かなものは一つもなくただひたすら『空である』ことを悟れといった仏教の教え。崇高なイメージ通り、仏教と鳥は切っても切り離せない関係性があるようで…それもなんだか納得できます。心が疲れた時に読むとよい本なのではないかと思いました。各ページに登場する繊細でリアルな鳥のイラストが素敵です。

 

 
 お恥ずかしながら知りませんでした。あの震災後、頻繁にACのCMで頻繁に放送されていたあの詩『こだまでしょうか?』『いいえ、なんでも』で、存在を知りました。なんとなくよく分からないけど胸に響く詩ばかりです。 
 
百閒さんがいろんな鳥や野鳥を気が触れたように飼い漁る本です。ちょっと不思議ですが非難する気にならない淡々とした物言いとおかしな様子でハマってゆく様がまさに阿呆の鳥飼いです。なんだか、昔の愛鳥家さんだったおじいさんたちを思い出します。ムラムラと…という表現で鳥を買い求めにゆく様‥‥なんだか共感できてしまうので気をつけないと、と思います。  阿房の鳥飼 (1981年)
すみません、まだ読んでいないんです。 




 
ここに記載するものでもないのかもしれませんが、『トリ』が出てくるので一応。
西崎さんが本編中に彼自身が書く小説の中に、母親に虐待され憔悴していく自身を鳥にたとえた手法。鳥という生き物が人間の深層心理を表すアイテムとしてこういう使われ方もするんだな…と。 
 
これもかなり昔に購入しました。当時、『Caz』(だったかな…定かじゃありませんが)という週刊誌の巻末に、オバタ氏の飼ったことのある生き物についてエッセイが特集されており何週かにわたり掲載された短編集をまとめたものだったと思います。可愛い可愛いだけでなく、人間と生き物の悲喜こもごも、よもやま話とでもいいますか、登場する動物のありのままの姿をユーモラスに描いておられ、とても面白い本です。特に
「ウピャー!』と鳴いたオカメちゃんの話がお気に入りです。
 ペットまみれの人生 (扶桑社文庫)
戦時中の厳しい時代に生まれて間もなくすぐに巣から落ちたクラレンスとそれを救い、やがては互いにお互いの存在を掛け替えのないものとして昇華させた女性との記録。命に甲乙つけられないということと小さなスズメも考え、学習し、感じながら生きているという描写に感慨深い思いが膨らみました。また、キップス夫人ご自身が撮影されたものかどうかの記載があったかは忘れてしまいましたが、モノクロのクラレンスの写真が愛情溢れる時間があったのだと教えてくれます。酒井氏の表紙がまた素晴らしい。 
百閒さんのことを知ってから読んでみた漱石さんの短編。鳥道には行けなかったのだなあ…と本来とは違う読み方をしてしまいました(^^;) 
全編押し付けがましくなくサラサラと 美しい文章で綴られています。鳥を介した人間愛、兄弟愛の話です。心が洗われるので是非、一度手に取って読んでみてください。