忘れないために(フィンチ編)
 
 こちらでは今は亡き過去に一緒に過ごしてくれた鳥たちの記録として
追悼の意をこめて思い出を綴ります。

生き物を飼うということ、終生飼養とはいつかは必ず訪れる『別れ』
を覚悟しなくてはならないということであり
それが飼い主の責任ですが、やはり辛いものなので
こうして改めて記録するまでにはかなりの時間が経過してしまいました。
『飼う』ということ自体、鳥からしたら実に人間勝手な行為だと思うのです。
 

ですから本当に自己満足でしかないのかもしれませんが。

飼い主の不甲斐なさゆえ寿命をまっとうしてあげられなかった子もおり
なかなか悲しみとは向き合いにくい時期もありました。

罪悪感も激しく忘れたい気持ちからすっかり鳥飼をやめてしまった時期もありました。

でも、何回かのそういう時期も経てそれでも今現在、過去最高羽数の鳥と暮らしています。
本気で好きなんだな、と今更ながらここのところ実感しています。

愛鳥の死…。
今後も鳥たちとともに生きていくためには
向き合わなくてはいけない課題で目を背けてはいけないことだと思うのです。

今でも記憶の中で生きていてくれているあの時の命。
今後もずっと忘れないために。

やっとやわらかい優しい思い出になってきてくれた子たちだけれど
確かに一緒の時間を過ごしてくれたひとつひとつの命を
亡くすことに決して慣れてしまわないように。

悲しい気持ちもまだありますが、数年経過するごとに
良い思い出が蘇るように記録を残していきたいと思います。   

 
ここでは悲しみ以上に幸せな時を確かに与えてくれた、
そして人生を豊かにしてくれる鳥たちに対し
感謝を伝えるページにしていきたいと思っています。


  キンカチョウ/錦花鳥/Zebra Finchi(Spotted-sided Finch)
 Poephila guttata castanotis/スズメ目カエデチョウ科キンパラ亜科キンセイチョウ属
Taeniopygia guttata castanotis/スズメ目カエデチョウ科キンパラ亜科キンカチョウ属とする場合はこの学名使用

原産国:オーストラリアの海岸部を除くほぼ全土。
 
種類キンカチョウ/チェストナットフランクホワイト
名前初代・ぷ〜こ
性別女の子
年齢享年 約3歳
好きだったものエゴマ、粟穂
ブログ掲載 

 『ぷ〜こ』との思い出

キンカチョウの雛で初めて出会ったのがぷ〜こでした。
2012年の2月ごろだったと思います。
このころはインコや文鳥はすでに居ましたが、キンカチョウは未知の生物でした。
私よりもむしろ娘の方が、迎えたいということでしたので、
なるべく手乗りの状態で入手したかったので
雛を探し、現在もおつきあいしていただいている師匠であるブリーダーさんと出会いました。

当時は横浜に住んでいた飼主でしたので小さなキャリーを手に、
電車に乗り都内までお迎えに行ったことを今でも覚えています。
小さな小さな小鳥の雛なので、そして寒い日でしたから、とても心配でカイロを貼り、
隙間風がなるべく入らないように、またなるべく揺らさないように大切に連れ帰りました。

はじめていただいたこの子はとてもとても小さく、薄い茶色でどのような色の鳥になるのか皆目見当も
つきませんでしたが、小さいのに怖がる素振りもなく、びっくりするくらいの食欲で
まだ初心者だった私の手から餌をたくさん食べました。

鳴き方もものすごく新鮮で、ぷ〜ぷ〜と変な声で鳴くものですから思わず笑ってしまいました。

また、雛から育てた子なのでとても懐いてくれまして、
どこへ行くにも後をついてまわるような
非常に人懐っこい鳥でした。
娘よりもすっかり私自身がこの鳥に魅了され、しばらくはこの小さな生き物に
かなり振り回されるありさまでした。

キンカチョウといえばグレーに喉元シマシマでほっぺがオレンジのあの姿を想像し、
そうなるんだろうな、とお世話していたんですが、
だんだん白っぽくなり、目の下に黒い涙線はあるものの
いっこうにオレンジの部分は出てきません…
そういえばブリーダーさんがチェストナットなんとかって言ってたな…
そのくらい
キンカに関しての知識は皆無でした。

その後、女の子であることがわかり、でも涙マークの後方に黒いチークも見え始め、
後からCFWのブラックチークだということがわかりました。
2代目ぷ〜こもCFWなのですが、ゼブラと涙マークが薄茶でくっきり出ないんですよね…
チーク部分も女の子なんでないですし。
初代ぷ〜こは本当に美しい子で、この子と同じカラーは
今後もなかなかお目にかかれないだろうな…と思います。

お別れはあっというまでした。
スキンシップの好きなこの子は、四六時中まとわりつき
私の手の中で眠ったりするのが好きな子でしたし
こちらも可愛いものだからついついかまってしまい、
産卵する機会が多すぎてしまいました。
体は心配でしたが、特に体調を崩すようなこともなかったので
あまり気を使ってあげていなかったのが
正直なところです。

過剰な産卵により衰弱してしまったのでしょう、
前触れもなくある朝、突然息を引き取っていました。
反省点は多々有ります。それはそれは本当に懺悔だらけです。

暫くは他の鳥たちの世話をするのも辛く、もう、2度とキンカは飼えない…
と思っていました。
なかなか追悼する気持ちになれず、暫くはキンカチョウという鳥からは
離れていたのですが、
ある日、なにかのきっかけで亡くなったぷ〜この写真を写したマグカップを作り、
それを毎朝使うようになってから
徐々に死を受け入れられるようなりました。
悲しい思い出はそのままですが、
だんだんと優しい部分の思い出ばかりにすり替えられて。
....人の感情など都合よくできているものですが….。

そして現在も、複数のキンカペアが居ます。
キンカチョウという鳥を愛してやみません。
そしてこの鳥種に出会わせてくださったお師匠さんと初めてのキンカ、
ぷ〜ちゃんに心から
感謝すべく、
今後もキンカ
子孫を世に送り出し少しでも多くの人に
この可愛らしい鳥さんと暮らすことの楽しさに共感していただきたいです。
私ごときがおこがましいことは言えませんが…。
そうですね、人様のために、だなんて
ご立派なことは言わず、
私自身の気持ちの行き場所としてそういう志が今は必要だということでしょうか。

そうすることが、あの子への追悼と暮らしたことの意味にもなると思うので。

もちろん、幸せに共存できるよう過去の飼育で学習し、同じ過ちは犯さない。

 
 
初代ぷ〜このスライド

Pooh



  文鳥/Java Sparrow
 Lonchura oryzivora/カエデチョウ科キンパラ亜科キンパラ属ブンチョウ亜属
 Padda orizivoraブンチョウ属とした場合(現在はキンパラ属に分類)
原産国:インドネシア(ジャワ・バリ)


種類文鳥/シルバー
名前ギンさん
性別
年齢享年 5歳
好きだったもの青米(炊いたご飯も好きだった) 
ブログ掲載


 ギンさんとの思い出
メンバー紹介にギンさんとのなれそめは記載していますが
この子は成鳥で迎えた子です。
穏やかな優しい性格で問題を起こす部分など皆無で、文鳥さんのわりには
おっとりとした生涯を送ってくれたのではないかと思います。

旦那さんもあてがわず、生涯独身で過ごさせてしまったこと、
水浴びはサクラと一緒にいつも霧吹きで
時間をかけて行っていたけど、
晩年、ちょっとサボり気味な飼い主だったこと、
青米が大好きなのに
切らしてしまって、しばらく寂しい思いをさせてしまったこと、
ごめんね。
放鳥時間、あんまり出たくなさそうだったのに、カゴの掃除のために無理やり放鳥させて
ごめんね。
小松菜を毎日、きっちりあげられなくて
ごめんね。
‥‥言いだしたらキリがないほどのごめんねだらけです。

晩年のギンさんは最初から落ち着いてはいましたがさらに落ち着きが出て、
なんだか悟りを説く尼さんのごとく崇高な眼差しで
こちらをじっと見つめていることが多かったように思います。
特に大きな病気もなく、発情のしすぎで卵トラブル…なんてこともない子でした。
クールでビューティーな文鳥さんでした。
クールではありましたが人間が嫌いというわけではなく
手の中で寝入るほど、懐っこい一面もあり、老長期に入る頃にはそれが顕著だったように思います。
晩年はちょっと遊んでは、ご飯食べてそのあと飼い主の手の中でまったりしている…
を繰り返すような時間が多くなり、うつらうつら居眠りする感じとか
本当に縁側でお茶飲んでるおばあさんみたいな雰囲気で、そんなギンさんと過ごすひとときは
飼主的にはとても癒される時間だったのですが、もしかすると死期が近いのかな…
ともうっすらと
感じてはいました。
ただ、具合が悪いとかそういう感じは皆無だったので、病院へ…という発想にはなりませんでした。

そんなふうに前日までいつもとなにも変わらない平和な時間を一緒に過ごした翌朝、
静かに逝ってしまっていました…正直、まだ亡くしてからたいした時間も経っていないので
本来ならまだ追悼は早いのかもしれません。
ただ、ギンさんはそれなりに幸せに過ごしてくれていたんじゃないかな…
という飼主の勝手な自負や思い込みはあり、
それがこのような早い追悼記事が書けている理由なのかな、と思っています。
ただ、文鳥さんの寿命が最長で8年だとすると…ギンの生涯はちょっと短すぎたかな…
いつもお隣のカゴで共に過ごした、サクラがとても寂しそうで…
その様子を目の当たりにするととても辛いです。

飼い主からはギンさんに送る言葉は、ひとつだけ。一緒に暮らしてくれてありがとう。

ギンさんのスライド
Gin~追悼~